フォートポータルから2~3時間は走っただろうか、コンゴ共和国との国境付近まで来たところでガイドが、
「ピグミー族の村に着いたぞ」
ウトウトしかけていた目が一気に覚め、クルマを飛び下り小走りで村へ。
初めに村長にごあいさつ。確かに成人男性の割に背はかなり低い。
この村にはかなり観光客が来ているらしく、村長の家の中には来訪者との写真でいっぱいだ。村人は部族の踊りを見せてくれ、口々に写真を撮るように言ってくるものの、そのあとに必ず小銭を要求される。やはり相当観光客慣れしているようだ。
小銭を渡したら渡したらで、「なんであいつの方が多いんだ」的なことを言ってくる輩も現れる・・・。
(う~ん、そういうことなら村に両替機をおいといてくれ。)
案の定小銭が底をつき、あとは紙幣だけに。紙幣を大盤振る舞いする訳にもいかないので、そのあとは村人に気づかれないよう隠し撮りを慣行。
カシャ!
やばい!ばれた!5~6人が手を出しながらこちらに詰め寄ってくる。
言葉がわからないフリをして何とかごまかす。村人は一様に不機嫌な表情だ。
ふれあい交流が半分、隠し撮りのスリルが半分、十二分に満喫したピグミー族の村の訪問を終え、次のターゲット、チンパンジーに会うために道を急いだ。