ん?
なぜだろう、滝に向かう途中にすれ違う観光客のテンションが妙に低い。
それからなぜだろう、滝はもうかなり近づいてるはずなのに水しぶきが全く見えない。
確か、ナイアガラもビクトリアも数百メートル手前から滝の轟音が響き、湧き上がる水しぶきも見えたはずなのだが・・・。
この地球上には、三大瀑布と呼ばれている巨大な三つの滝がある。一つ目は、アメリカとカナダとの国境付近にある「ナイアガラの滝」。二つ目は、アフリカのジンバブエとザンビアとの国境付近にある「ビクトリアの滝」。そして三つ目は、その中でも最も大きい滝、つまり世界一巨大な滝である「イグアスの滝」だ。
その巨大さたるやハンパではない。修学旅行でおなじみの日光「華厳の滝」が横に571個並んだ規模と言うと想像がつくだろうか?滝の最大の落差は82m、そして驚くべきなのは滝の幅。なんと4,000m!これを地図に当てはめると、東京駅から始まって有楽町、新橋、浜松町、田町までずっと滝、ということになる。
すでにナイアガラとビクトリアを制覇した自分にとっても、残された最後の瀑布。是が非でも行きたい聖地なのである。
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1,600m地点からロープウェイに揺られることおよそ1時間半、ついにその時はやって来た。標高4,700m、自己新記録更新の瞬間だ。
世界一のロープウェイは4連構造になっている。つまり、1本あたり20分くらい要するロープウェイを4本乗り継ぐことによって頂上まで行くことができる。それにしてもスタート地点からゴールがまったく見えない・・・。1連目のゴールすら見えないとは、この先一体どれだけ長いんだか・・・。
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「世界の頂点に立つ!」
おお、なんと心地のよい響きだろう。長年の夢、その世界の頂点に立てるチャンスがやってきた。とは言っても、エベレストに登ろうというわけではない。世界最高地点のロープウェイに乗り、その頂に立とうという計画だ。
って、なんなんだこの盛り上がりは?
野球観戦経験が豊富な自分でも
滅多に味わったことのないこのボルテージ。
まだ1回の裏、1点取っただけなのに・・・。
こんな序盤からこの調子で盛り上がってて、
9回までスタミナが持つのだろうか?
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かつてメジャーリーグや日本のオリックスで活躍したマック鈴木投手。
日本の高校を中退後、アメリカに留学。
日本のプロ野球を経ることなく、米4軍にあたる1Aからスタートし、
4年後見事に日本人3人目のメジャーリーガーとなる。
その後メジャーで通算16勝を上げたが、7年後に解雇。
復帰を目指してベネズエラのウィンターリーグ
に所属しているという情報をキャッチし、
はるばるここベネズエラの首都カラカスまでやってきた。
険しい・・・。確かに険しい・・・。
新たな発見があった。
どうやら残存体力と言い訳の量は反比例するらしい。
念願だったマチュピチュの頂に立ち、旅行ガイドなどでよく目にするメジャーなアングルからの写真を撮る。
これで十分満足のはずだったのだが、なぜか妙な好奇心が湧いてくる。
(あの向こう側のとんがった山って登れるのかな?)
眼下に広がる偉大な遺跡よりももっと気になることが出来てしまった。
一度、電車の屋根の上に乗って旅してみたいと思ったことはないだろうか?
その夢が実現できる場所が南米エクアドル、アンデス山脈のとある田舎町にある。
朝6時に発車するその電車に乗るために、早起きをして駅に向かった。
すでに相当な数の乗客が集まっていて、写真を撮ったり騒いだり踊ったり。
みんな乗る気マンマン、気合も十分だ。