ここは3年間に1度も雨が降っていない大地、サハラ砂漠。
ベースキャンプのロッジでラクダを借りて、
ガイドと2人砂漠をさまよい、
丸1日がかりでようやくこの地にたどり着いた。
ひとたび風が吹けば一面の砂嵐、
これが数十分から数時間続くこともザラで、
風がやんだ後はさっきと地形が変わっている・・・。
夜になりベルベル人系の遊牧民のテントを訪れ、
そこで本場モロッコのタジンをごちそうになる。
美味しい!子供の頃キャンプで食べたカレーよりも美味しい!
「みんな、こんな過酷なところでよく暮らせますね。」
「時々物資の調達に街に出るが、ごちゃごちゃしててとても住む気になれないね。」
(確かにここは広々としてはいるが、う~んしかし・・・)
翌朝、日の出前に真っ暗な砂山を登った。
が、砂が柔らかすぎて、少し登ってはズルズルと後退する・・・。
下りのエスカレーターを逆走して登ってるようなもので、
これは立派なトレーニングの一種だ。
朝っぱらから汗びっしょりになり、頂上からご来光を拝む。
見渡す限りの砂の世界にあとは空。
感動で1時間以上動けずにそこにたたずんでいた。
すると砂山の下から
「お~い、朝ごはんが出来たぞ~!
そんなとこにいつまでもいないで下りて来~い!」
どうやら彼らベルベル人にとっては、ごく日常の風景だったようだ・・・。