昨日、ハッサンの家についた時は辺りはすでに真っ暗で全然わからなかったのだが、
朝起きると、そこはトドラ渓谷のど真ん中だった。
やさしいご家族に別れを告げて、いざサハラ砂漠へ!
オアシスの村よさらば!
・・・のはずが、なぜかハッサンがついてくると言う。
(ハッサン)「近くに住んでいるのに、僕はあまりサハラに行ったことが無いんだ・・・。
今度奥さんと一緒に行くための下見をしに一緒について行ってもいいかい?」
ここで衝撃の事実を知ることになる。
ハッサンの奥さんは日本人だったのだ。
モロッコを一人旅してた奥さんをガイドをしていたハッサンが捕まえた?らしい。
奥さんは今、日本に一時帰国していて、もう半年くらいになるそうだ。
(自分)「半年って、ちょっと長いよな・・・。奥さん、里心がついちゃって
案外戻ってこないんじゃ・・・
いやっ、何でもない、そうか、そうなんだ。
下見OK!じゃ一緒に行こうか~。」
やっぱり不安だったのか、顔が曇ったハッサンに対して必死に取り繕う・・・。
いよいよサハラの手前。「ピステ」と呼ばれる小砂利の大地が延々と続く。
360度どこを見ても同じ風景、道も標識も何にもない。
これじゃ一体どこに向かって走ればいいのやら・・・。
(ハッサン)「大丈夫。あっちの方向だよ。」
自信たっぷりにある方向を指差す。
(自分)「って、何を根拠に?」
とは言え、ここはハッサンに賭けるしかない・・・。
2時間後。
おお、着いた!ここがサハラ砂漠の始まりか。
ハッサン、ありがとう~!
彼にナビしてもらっていなかったら、あと5時間、
いや、きっとたどり着けずにピステで野宿していたに違いなかった・・・。