横浜 川崎 後藤純一税理士事務所

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後藤純一 地球紀行

内戦を知らない子どもたち~エルサルバドル

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20年近く前まで内戦が続いていたこの国。
首都サンサルバドル近郊の公園を訪れると、その「内戦を知らない子どもたち」が明るくサッカーに興じていた。
(やっぱ中南米で盛んなスポーツといえばサッカーなんだな・・・。)

微笑ましい光景を目の当たりにしながらも、野球部出身の自分としては、ちょっとだけ寂しい思いをしていた。

するとその時。聞きなれた打球音が茂みの向こうから・・・。

おぉ、なんと女子たちがソフトボールをやっている。しかも制服のままで、グローブもしないで。

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打った、ショートゴロ。ショートが素手でゴロを取って一塁にすばやく送球。

一塁手も素手で取ってアウト!って、すごいな。全然痛がらずに捕球してる。

しばらく食い入るように見ていると、さすがに気付かれたのか、みんなでこっちを見て何やらヒソヒソ話している。

あわてて茂みに身を隠すが、余計に怪しい・・・。

あとで少年達をつかまえて聞いたところによると、エルサルバドルでは小さい女の子でも遊びで野球をやるらしい。

男はサッカー、女は野球だそうだ。

またエルサルバドルは有史以来、スペインによる植民地支配、独立後の内戦、虐殺やテロ、そしてエルサルバドル大地震など不幸な出来事が次々と起こっている。

国名のエルサルバドルとはスペイン語で「救世主」

首都のサンサルバドルは同じく「聖なる救世主」という意味だが、それには平和を求める国民の願いが込められているのだろう。
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この野球少女たちが大人になる頃には、エルサルバドルが豊かで平和な国になっていることを切に願う。

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