モニュメントの左側は大日本帝国、右側はソビエト連邦。
ここは太平洋戦争が終わるまで日ソ国境だった場所。
勿論かつては行き来など簡単にはできなかった。
往年の女優岡田嘉子をご存知だろうか?
興味があれば、「極寒のソビエト逃避行」の項を参照していただきたい。
当時の国境の厳しさが伺い知れるはずだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E5%98%89%E5%AD%90
現在のサハリンはロシアが実行支配しており、
島の住民は、戦前に日本軍によって
朝鮮半島から連れて来られた人たちの子孫を除くと、
ほぼ全員がロシア人だ。
これがかつて日本の領土だったことの証しなのか、
サハリンの主だった街には必ず王子製紙の工場跡がある。
今だに廃墟のまま残されており、そこは子どもたちの格好の遊び場になっている。
と同時に、廃墟マニアの自分にとっても格好の観光スポットだ。
小学生らしきロシアの子どもたちが工場跡でたむろしている。
せっかくなので一緒に童心に帰ることにした。
鬼ごっこ、かくれんぼ、戦争ごっご・・・。
言葉はロシア語で全くわからないのだが、
遊ぶことは十分に可能だ。
複雑な経緯を持つ島でのほんのささやかな国際交流は、日が暮れるまで続いた。