マレーシア南部にあるマラッカ市。
世界的に有名なマラッカ海峡に面した歴史ある街だ。
その証拠にマラッカ市は街全体が世界遺産に指定されており、いつも大勢の観光客で賑わっている。
一通り街中の観光を終えて、場末の船着き場にたどり着く。
なんとも雑然とした船着き場だ。
行先はお隣の国、インドネシアのスマトラ島の田舎町ドゥマイ。
これでも一応は、国際線フェリーターミナル。
もちろんパスポートも必要で、ちゃんと出国審査も行われる。
スマトラ島といえば、以前起こったスマトラ島沖大地震と昔どこかの動物園で見た「スマトラトラ」という、シャレのような名前の虎の印象しかない。
(せっかくだから、どんなところなのか行ってみよう!もしかするとスマトラトラに会えるかも!)
本来感じなくてもよいはずの好奇心を何故なのか感じてしまい、
勢いで明朝発のスマトラ島行きチケットをしっかり購入した。
こうして、足りない情報と大き過ぎる希望を持って、スマトラ行きの船に乗り込むこととなった。