横浜 川崎 後藤純一税理士事務所

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後藤純一 地球紀行

アフリカの奇跡~ルワンダ(後編)

それでは虐殺事件以降20年が経過した現在、ルワンダはどのような状況なのか?

改めてルワンダ虐殺事件の全容を振り返ってみる。
・人口700万人のうち、およそ15%に相当する100万人が命を失った。

・その犠牲者の大半が働き盛りの世代で、特に若い女性や子どもたちが多い。

・2つの民族で構成されるこの国で、その後も深く刻まれるであろう民族間の憎悪の念。

これらのことから推測するに、事件後この国が発展してきたとは到底想像し難い。

ところが・・・。
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なんと驚くべきことに、ルワンダはこの20年間で経済的に大きく発展していたのだ。

特にここ10年の間は、毎年7%もの経済成長率を誇っている。

ちなみにルワンダは決して資源国ではない。石油もなければ金も銀も出ない。

では一体なぜ、資源もない、若い世代も少ない、人の心も建物も崩壊してしまったルワンダがこの短期間に奇跡の復活を遂げることができたのか?
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この経済発展の理由はいくつか挙げられる。

虐殺事件時海外へ逃亡したルワンダ人が、逃亡先で得た進んだ知識を持ち帰り、帰国後国の立て直しに貢献したこと。

虐殺事件は国連や先進国の対応のまずさも被害を拡大させた要因とされているが、その国連による国際援助(ある種、償い的な意味合いか?)により復旧が進んだこと。

対立した二つの民族のカテゴリーを廃止し、住民票にも記載されなくなったことにより民族間の対立が融和されたこと。

国の政策が変わり、国民の意識が変われば経済は変えられるということだろうか。
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現在も世界の各地で内戦や紛争が続いており、何の罪もない人々がその日食べるものも満足に得られず、適性な医療も受けられず、絶えず命の危険にさらされている。

現在内戦中や紛争している地域も「アフリカの奇跡」と言われているこのルワンダをお手本にして、ぜひとも国家を挙げて改革し、平和と秩序を保ち、国民の人権が尊重される国として発展させてほしいと強く願う。

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